屈折少年

這い蹲って登校 死んだ眼で応答
スローペースな作業
「生きてんのか死んでんのか分かんないね」
至って正常 僕は元気です
これが在るべき姿
馬鹿みたいに食べて 指突っ込んで吐く
咳き込んで笑う
胃酸でやられちまえ 僕の躯 君らの体
全部溶かせ 僕も君も全部 駄目になればいい
逃げるように帰宅 死んだ眼で交信
護るように膝を抱えた
「生きている価値はあまり無いですね」
至って正論 僕は屈折している
それが在るべき姿
二次元の女に恋をして 脳内で性交
細胞達を産んで廃棄
現実妄想境界線 分かんねえ 知りたくねえ
ああもう 妄想も現実だと 大声で叫びたいな
自分の身体を傷付けて したり顔でポーズを執る
そして朝が来たら また僕は必死で息をする